日テレのドラマ「セクシー田中さん」の脚本を担当した相沢友子さん。
別の名を原作クラッシャーというそうです。
なぜそんな名前がついたのでしょうか?
原作クラッシャーとはどういう意味なのでしょうか?
相沢友子は原作クラッシャー?
Yahoo検索窓で「相沢友子」と入力すると、関連キーワードのトップに「原作クラシャー」と出てきます。
相沢友子さんは原作クラッシャーと呼ばれているようです。
では、原作クラッシャーとはどういう意味なのでしょうか?
本当に原作クラッシャーなのでしょうか?
原作クラッシャーとは?
原作クラッシャーとは、漫画や小説などの原作から、派生作品(映画・舞台・ドラマ・アニメ・ゲームなど)を作る際に、内容を大きく改変する行為または悪い改変をする行為をいいます。
漫画のドラマ化を例にあげると・・・
原作である漫画を読んでいる人にとっては、漫画とドラマの内容が変わると「原作と違う!」となり、それが改悪=原作クラッシャーとなってしまいます。
漫画を読んでおらずドラマのみ見ていた人にとっては「ドラマ面白いね」となり、原作クラッシャーなの?と気づかないかもしれませんね。
2023年に放送された「セクシー田中さん」の脚本の改変をめぐってトラブルになったInstagramについては、こちらの記事をご覧ください。
相沢友子脚本の大幅改変作品とは?
その1 鹿男あをによし(2009年)
画像引用元:FOD「鹿男あをによし」
原作での藤田君は男性で妻子がいる設定ですが、ドラマでは独身の女性になっており、恋愛描写がありました。
「鹿男あをによし」といえば、万城目学さんの小説が原作ですが、万城目学さんと相沢友子さんは脚本をめぐってトラブルになっています。
万城目学さん原作の小説「本能寺ホテル」
画像引用元:映画ドットコム「本能寺ホテル」
原作は小説であり、原作者の万城目学さんが当初脚本を書いていたようですが、却下されて相沢友子さんに変更しています。
このときのやりとりについて、「二年間あれだけ親権に取り組んだ末に、自分が受けた仕打ちは間違っている」と、X(旧ツイッター)でコメントされていました。
画像引用元:万城目学X(旧ツイッター)
その2 ビブリア古書堂の事件手帳(2013年)
画像引用元:HMV&BOOKS「ビブリア古書堂の事件手帳」
茶髪ショートヘアの剛力彩芽さんが主演を務めていますが、原作では黒髪ロングだったため、当時衝撃を受けた方も多かったようです。
また、原作では主人公の妹がいる設定ですが、弟に変更されていました。
その3 トレース~科捜研の男(2019年)
画像引用元:TVer「トレース~科捜研の男」
こちらはまずタイトルが変わるという衝撃!
原作は「トレース 科捜研法医研究員の追想」なのですが、ドラマでは「トレース〜科捜研の男〜」となっていました。
また、法医科科長の海塚は原作だと男性ですが、ドラマでは女性になっていました。
その4 さんかく窓の外側は夜(2021年)
画像引用元:FOD「さんかく窓の外側は夜」
「さんかく窓の外側は夜」は、もともとBL(ボーイズラブ)雑誌に連載されており、BL要素があるのですが、映画ではBL要素が描かれず、ヒウラエリカという女性との恋愛描写が描かれていました。
また、ヒウラエリカは原作で事件に巻き込まれた少女として出てきますが、映画ではヒロインとして扱われています。
その5 ミステリと言う勿れ(2022年)
画像引用元:FOD「ミステリと言う勿れ」
工藤整と、風呂光聖子との恋愛描写が書かれているのが、原作と違います。
また、原作では風呂光聖子は脇役ですが、ドラマでは主要キャラとして毎回登場していましたね。
ガロと犬堂愛珠はドラマで兄と妹という間柄でしたが、原作では弟と姉の設定であるため、原作と異なります。
セクシー田中さん(2023年)
こちらは原作者と改変についてトラブルになり、原作者が自殺に追い込まれる事態となりました。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
さいごに
このように、原作の内容を大幅に改変する作品が多々あったことから、相沢友子さんは原作クラッシャーと呼ばれるようになってしまいました。
映像化された作品がとても好評であっても、原作者や原作ファンは、「原作と違う!」と悲しい気持ちになりますよね。
原作クラッシャーと呼ばれても、映像化のために世間ウケを求めて改変を続けるのか、今後はどのような脚本を書かれるのでしょうか。